2022年のプロ野球もシーズンの半分以上が終わりました。
我が地元、中日ドラゴンズの成績は…ノーコメント(笑)
パ・リーグが例年以上の混戦模様になっている反面、セ・リーグは東京ヤクルトスワローズ1強状態。
2位の読売ジャイアンツですら勝ち越しが1つしかない状況(7月12日現在)で、セ・リーグの貯金はヤクルトが独り占め。
そんなヤクルトスワローズですが、コロナ感染者が続出でちょっと大変な感じになってますね〜
ですが、2連覇はほぼ決まりと言っている解説者の方も多いです。
僕もヤクルトの優勝は決まったようなものだと思っています。
ヤクルトスワローズと言えば今月の初めに史上最速で優勝へのマジックナンバー53が点灯したことで話題になりました。
ところで、、、
マジックナンバー(マジック)ってなんじゃらほい??
何となく優勝へのカウントダウン的なイメージの方が多いと思います。
その通りなのですが、新ためてマジックナンバーについて書いてみたいと思います。
マジックナンバーってな〜に?
プロ野球のマジックナンバーとは、、、
『あるチームが優勝を決めるために残り何勝すればいいのかを示す数字』
7月12日現在、東京ヤクルトスワローズのマジックナンバーは49ですから、残り試合で49勝すればヤクルトの優勝が決まります。
え?まだ49勝も必要なのにカウントダウンする必要あるの??
そう思う方も多いのではないでしょうか。
実はマジックナンバーには点灯するための条件があります。
その条件とは、、、
マジックナンバーが点灯した球団以外の5球団に自力優勝の可能性がなくなること
つまり、ヤクルトスワローズにマジックナンバー53が点灯した7月初旬(確か7月2日か3日だったと思います)の時点で、ヤクルト以外の5球団は自力優勝する可能性がなくなってしまったんです。
ペナントレースが10月まで続くことを考えると、今年のセ・リーグにおいてヤクルトスワローズがいかに飛び抜けて強いのかが分かりますね。

自力優勝とは、文字通り自分達の力のみで優勝できることです。
他チームの結果に関係なく『自分達が勝ち続ければ優勝できるかどうか』の可能性のことを指します。
マジック対象チームってな〜に?
マジックナンバーは点灯しているチーム(ヤクルト)が試合に勝てば1つ減ります。
ですが、ヤクルトが負けても1つ減る場合があるんです。
ヤクルトにマジックナンバーが点灯するか否かの状況だった時、新聞やネットの記事に出てたチームが『横浜DeNAベイスターズ』
当時5位だった(7月12日時点では3位)ベイスターズが勝ったとか負けたとかでマジック点灯が云々的な記事を目にした人もいたのではないでしょうか。
なぜベイスターズの勝敗がヤクルトのマジックに関わっていたかというと、横浜DeNAベイスターズがマジック対象チームだったから
何でそうなるの?2位の巨人が勝ったか負けたかじゃないの?
そう思いますよね〜
確かに優勝マジックが点灯するときは2位チームの勝敗が関わってくることが多いです。
ですが、7月初めというかなり早い段階でマジックが点灯してしまったことと、プロ野球の順位の決め方がこのような状況を生むきっかけになりました。
プロ野球の順位の決め方
日本のプロ野球の順位の決め方は勝利数ではなく勝率で決まります。
勝利数が少なくても勝率で上回っているチームの方が順位が上になるのです。
勝率の計算方法は、
勝利数÷(試合数−引分試合数)
例えば、現在の成績が50勝49敗1分のチームAと、49勝48敗3分のチームBがあったとします。
チームAは50÷(100−1)=0.5050…
チームBは48÷(100−3)=0.5051…
ほんの僅かの差ですがBがAを勝率で上回るので、Bの方が順位が上になります。
尚、勝率が同じの場合は
1.勝利数が多い球団
2.同率で並んだ球団間の対戦勝利数が高い球団
3.前年度の順位が上の球団
の順番で順位を決めるようです。(上記はセ・リーグの順位の決め方であって、パ・リーグは違います)
これを踏まえて、現在のセ・リーグの状況を見てみましょう。

現在(2022年7月12日)のセ・リーグの状況を見る
7月12日現在のセ・リーグの順位のおさらいです
球団名 | 試合数 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 残り試合 | ヤクルトとの残り試合 |
東京ヤクルト | 81 | 53 | 27 | 1 | .662 | 63 | |
巨人 | 88 | 44 | 43 | 1 | .505 | 56 | 10 |
横浜DeNA | 79 | 37 | 40 | 2 | .480 | 65 | 13 |
広島 | 85 | 39 | 43 | 3 | .475 | 59 | 13 |
阪神 | 84 | 38 | 44 | 2 | .463 | 60 | 10 |
中日 | 81 | 34 | 46 | 1 | .425 | 63 | 14 |
ヤクルト以外の5球団について、それぞれの球団が残り全勝した場合の勝率とヤクルトが全勝チーム以外との試合に全勝した場合の勝率を球団別に比較してみましょう。
1.巨人の場合(対ヤクルト残り10試合)
巨人: 99勝43敗1分 .697
ヤクルト:105勝37敗1分 .739
2.横浜DeNAの場合(対ヤクルト残り13試合)
横浜:101勝40敗2分 .716
ヤクルト:102勝40敗1分 .718
3.広島の場合(対ヤクルト残り13試合)
広島:97勝43敗3分 .692
ヤクルト:102勝40敗1分 .718
4.阪神の場合(対ヤクルト残り10試合)
阪神:98勝43敗2分 .695
ヤクルト:102勝40敗1分 .718
5.中日の場合(対ヤクルト残り14試合)
中日:96勝46敗1分 .676
ヤクルト:101勝41敗1分 .711
上記の比較でわかる通り、現状最もヤクルトの勝率に近づくのが横浜DeNAベイスターズです。
よって、7月12日現在のマジック対象チームは横浜DeNAベイスターズになります。
また、7月12日現在の数字を基に考えると、ヤクルトが残り試合で49勝すればベイスターズは勝率でヤクルトを上回ることができません。
よって、ヤクルトのマジックナンバーは49となるわけです。
マジックは消滅したり対象チームが変わる可能性がある
マジックナンバーを減らすには、点灯しているチームが勝つかマジック対象チームが負けると1つ減ります。
点灯チームが勝ち、マジック対象チームが負けると一気に2つ減ります。
また、マジック点灯しているチームが負け続けるなどして他の5球団の中で自力優勝の可能性が復活した球団が出てきた場合、マジックナンバーは消滅します。
ですが、他の5球団に自力優勝の可能性がなくなった時点で再び点灯します。
また、日程を消化していく中でマジック対象チームが変わる可能性もあります。
更には、稀ですが残り試合等の関係で2位や3位のチームにマジックナンバーが点灯する可能性もあります。
プロ野球の順位が勝率で決まっているが故の珍現象ですね〜
プロ野球のペナントレース。毎年のように『マジック◯が点灯』という言葉を聞きますが、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
スカパー!プロ野球セット
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